南アルプスの麓、標高2900mにも及ぶ甲斐駒の峰の清冽な伏流水と、山梨県産の酒米で醸す綺麗な酒。
甲州街道の宿場町として栄えた台ケ原宿には、今も木造建築の建物が当時のまま残されていて、
まるで江戸時代にタイムスリップした気分を味あわせてくれます。
近くを流れる尾白川は、昭和60年に日本の名水百選に指定されており、
この名水を使用して江戸時代より日本酒を造り続けている「七賢」に今回はお邪魔しました。
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伝統ある蔵の造りは、300年という蔵の歴史を物語り風格があります。
こちらの酒蔵では醸造期(1~5月)に一日に5回ほど蔵見学が開催されています。
見学ルートの最初は七賢さんの水源泉である弁財天へ。
水がこんこんと湧き出ていました。
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その後、醸造蔵へ。
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まずこちらの部屋でお米を蒸し、「製麹」、麹づくりを行っていき、
蒸した米にふりかけ約2日間培養することで酵素を生産させます。
生産させた米は、「誠和蔵」にて「酒母」「麹」「仕込水」「蒸米」 を発酵タンクに仕込み、
およそ20日から30日間かけて発酵させます。
発酵タンクの中では、米のデンプンが麹の酵素によりブドウ糖へと分解され、
そのブドウ糖は酵母によりアルコールへと変えられていきます(発酵)。
この糖化と発酵の2つの働きが同時に進行します。
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手前は現在発酵過程の最初。どぶろくの状態
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発酵中のモロミ。9日目前後が一番発酵が盛んに行われるそうです。
発酵が終了し熟成したモロミをこちらで圧搾して、酒(液体)と酒粕(固体)に分離していきます。
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大吟醸用の上槽機。通常の上槽よりも数倍の時間がかかります。
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酒絞りを終えた後、火入れをしたのち貯蔵タンクで6ヵ月から1年間ほど貯蔵します。
しぼりたての新酒は、荒々しい味わいや新酒香を持っていますが、
貯蔵中の熟成により、まるみのある調和のとれた味わいになります。
またお酒の種類によっては、搾りたてのものを直接瓶詰していくそうです。
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このような工程をから一つの製品に仕上がることに浪漫を感じます。
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山梨は多くのミネラルウォーターの採水地として、
全国有数の生産量を誇り、全国シェアの約15%を占めている名水の地です。
今回訪れた七賢さんがある北杜市、白州町はサントリーウイスキーも居を構え、
近年ではワイン造りも行われています。
豊かな水から生まれる珠玉の一品を求めて
是非、一度足を運んでみてください。
名称:山梨銘醸株式会社(七賢)
住所:〒408-0312 山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
電話番号:0551-35-2236(代)
URL:https://www.sake-shichiken.co.jp
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