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名工の技を知る

日本一の宝石の街、数多くのメーカーや職人がいる山梨県。

山梨県甲府市にある(株)シミズ貴石さん。

ここには世界で唯一の技術を持つ宝石研磨職人の清水幸雄さんがいらっしゃいます。
清水さんは、手擦り職人の第一人者であると同時に県立宝石美術専門学校で教鞭を執り、後継者の育成にも力を入れています。最近ではTVで取り上げられることも多く、2015年「現代の名工」として表彰され、2016年の黄綬褒章を受章されました。

清水さんはキキョウカットと呼ばれる180面体を手磨りでカット出来る世界で唯一の存在です。

180面体は、正五角形12枚で囲んだ正12面体をベースに、それぞれの五角の中心に向かって稜線のある5面のファセット・カットをし、合計180面を有するカットで、手先の感覚と摩擦の音を頼りに行うため、機械でのカットはできず全て手擦りとなります。

 

今回は、手擦りとはどんなものか特別に見せていただけました。

(なんと、1つではなく2つの実演をしていただけました!)

原石のままの形。これからどのような形になっていくのか楽しみです。

研磨には大きく分けて4段階の工程があり、まず第一段階で粒子の大きい砂を使って荒削りを行います。

荒削りの段階で、大体の形に成形していきます。

 

第2段階でより表面を滑らかに、第3段階で最終的なカットまでつけていきます。

第1工程から第3工程までおよそ10分でここまで形が整えられます。

 

最後の仕上げをとして青粉という酸化クロムを使ってケヤキの木に当てて磨いていきます。

これは、カット面と同じ角度で当てないと綺麗に光らないため、この工程がしっかりできるようになるためには長い年月を有します。摩擦音の差でカット面が平行に当たっているか判断するようなのですが、素人の私には全くわかりませんでした。

そして出来上がったのがこちら!


最後の磨き作業で原石から宝石へと変化を遂げました。

美しいです。

手擦りでここまで美しく光らせるには最低10年、弛まぬ努力の賜物です。

修行時はまだ、この研磨作業に使用する砂も高価だったため、砂を再利用していたそうなのですが、

冬は水がとても冷たく大変苦労されたそうです。

大変だった下積み時代があるから、人に評価されるようになったけれど

まだまだ満足とはいえず、一生修行だと思って、色々な技術を磨いていきたいと語っていただけました。

週に1度は、宝石美術専門学校で、学生編指導もされており、

現在シミズ貴石さんには、数名の卒業者の方も働かれていました。
技術の伝承が、後継者不足で困難な時代清水さんのような素晴らしい方に、

指導し導いてもらえることは、大変すばらしいことだと感じました。
これからもトップジュエリーマスターとして、また学生たちの指導者として、一層のご活躍を期待しています。

※制作動画作成中(近日中にアップロードします)

クローバーカット

株式会社シミズ貴石

住所:山梨県甲府市高畑1丁目13-18
E-mail:info@s-kiseki.co.jp
HP://www.s-kiseki.co.jp


弊社では、宝石の名工や宝石会社を巡る技術見学ツアーも企画しております。
お気軽にお問い合わせください。

Mail:info@kiyohcorp.com

 

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